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風邪ひいた……。
忙しくて、来週日曜の同級生との合流は無理そう。
そうそう、リリアとトレイズ(電撃文庫)買いますた。下巻の前半の主役たる日本海軍九七式大型飛行艇を貼りました。気の強い少女とか陰謀はさておき前半の山場は、紅の豚を彷彿とさせる水上機のアクションでしょう。この作品は登場するメカに元ネタがあります。上巻での遊覧飛行の使用された日本海軍九四式水上偵察機、件の九七大艇、アリソンが乗ってくるクルトタンクTa152など。
九七大艇は戦前日本初の定期便として使用された飛行艇で、綾波号(笑)との愛称もある優雅な機体です。ただ、前線にだすような物ではなく、米機のいいカモでした。それが、この小説では戦闘機を撃墜するのですから、感涙。
また、主人公の母アリソンが乗るTa152はドイツが作った最高のレシプロ戦闘機。ライバルはアリソンエンジン搭載の米ムスタング。この辺に作者の作為を感じ、にやりとしてしまいます。
なには、ともあれ素直に楽しめる良作です。